牧仕ブログ

人に嫌われない能力を身につけた

人に好かれる方法はよくありませんが、人に嫌われないことはそんなに難しくないと思っています。それでは、人に嫌われないためにはどうしたらいいのでしょうか。

私は営業会社で働いていたことがあります。軍隊のような営業会社でした。相手の会社を訪問し社長に会います。そしたら、その一度の機会で何が何でも契約を取らなければなりませんでした。訪問前に自分の上司に電話で「今から〇〇会社に訪問します」と一報をいれます。そして、契約が取れそうもなく訪問先の会社を出る時も上司に一報をいれなければなりませんでした。もちろん、契約が取れないので必ず「詰められます」。

詰めるは理不尽に怒られることとほぼ同義です。私は詰められるのが嫌で嫌で仕方ありませんでした。詰められることを避けるために、身につけたことがあります。それは、人に嫌われない方法です。

というのは、訪問先の会社にい続けることが出来たら詰められることはないと思ったからです。でも、訪問先の会社に「お帰りください」と言われたら、上司に一報をいれないといけない。どうにかして、その場にい続ける必要がありました。その結果、嫌われない人になっていきました。人は人に対して「帰れ」とはなかなか言いません。嫌われさえしなければですが。

訪問先の会社に好かれることはありませんでしたが、嫌われることもありませんでした。ここで嫌われない振る舞いというのが自然と身につきました。これは、理不尽に怒られたくないということから身につきました。

嫌われない振る舞いとは何でしょうか。一番は余計なことを言わないことです。意見やアドバイス、賛否が分かれる話題などは基本的に口にしませんでした。他社の悪口やお客さんの悪口などはもってのほかです。そして、一つ一つにちゃんと感謝を表すことです。他には、見て感じたことを褒めることです。

話は変わりますがが、イエス・キリストはファンがたくさんいました。一方で敵となる人も多くいました。イエスさまの敵が多くいた理由は、その発言にあります。一つの強い意見を持っていたので、反対の立場の人の心を逆撫でしてしまいました。もし、イエスさまが人々を癒して励ますことだけをしていたら敵を作ることはなかったかもしれません。

イエスさまは人に好かれようとして生きたわけではありません。出会う人を愛そうとしただけでした。好かれたいという思いは自分のためです。愛することは相手のためです。しかし、結果としてイエスさまは好かれています。私も大好きです。そして、神の国について伝えるべき信念がありました。嫌われることも厭わない姿勢がそこにありました。

私の会社員時代の生き方は以下の二つでした。

・好かれるための生き方
・嫌われないための生き方

イエスさまの生き方は以下の二つでした。

・人を愛する生き方
・信念を持って伝える生き方

会社員時代の生き方も役に立っていますが、イエスさまのようにもっと本質的な生き方を大切にしたいと思い始めました。

余談ですが、私は嫌われない営業マンになった結果、営業成績がめちゃくちゃ上がりました。長く訪問先の会社にいると向こうから話を聞いてくれます。結果として、契約してくれる人が続出しました。