牧仕ブログ

つながりは強さよりも数が大切だ

過去に私が、経験したことで大変だったことがあります。人間関係のつながりが、ほぼ一つのキリスト教会しかない時がありました。その時は、家族とは連絡は取っていましたが、あまり関係は良くありませんでした。

そして、教会の環境ゆえにうつ病になりました(これは責めたり、恨んでいるという話ではありませんので悪しからず)。この環境にいるのがあまりにもしんどくなって、ここを離れることになりました。

しかし、いざ離れようとしても繋がりもなければ、頼れる人もほとんど全くいませんでした。文字通り目の前が真っ暗になりました。たった一つの環境にしかつながりがない場合、それがなくなった時の恐怖は計り知れません

この経験から、学んだことがあります。それは、太く強そうに見える一本のつながりではなく、弱かったとしても少なくとも3つくらいの繋がりがあることです。これが、とても大切だと思っています。3つのつながりがあれば、そのうちの一つのつながりがなくなっても、まだ2つもあると思える安心感は絶大です。

聖書にこのような言葉があります。

一人なら打ち負かされても、
二人なら立ち向かえる。
三つ撚りの糸は簡単には切れない。


少しニュアンスが違うかもしれませんが、つながりの力は強いということは伝わってきます。安心できる場所が2つ3つ、それ以上にあったらいいなと思います。

キリスト教会に行くなら、3ヶ所くらいつながりを持ったらいいと思います。

私の場合は、出会った人をみんな友だちだと思い込んでいるので、会いに行く度につながりが増えています。そう思い込んでいます(笑)。

数年前から、カルト宗教からの脱会を助けることを何人もお手伝いしています。抜け出したいけど、どうしたらいいですかという相談を受けます。また、当事者の家族から連絡をもらうこともあります。今も継続中の方がいます。

カルト宗教にいる人のほとんどは、宗教団体以外のつながりを持っていません。家族や友人とのつながりもなく、それ以外の人間関係とのつながりがないケースがほとんどです。よくぞ私と繋がってくれたなとありがたく思っています。

相手から関係を切られてしまうと繋がることが出来なくなってしまいます。なので、「迷惑をかけてください」「私とつながり続けてください」ということを言い続けます。

そして、協力者を増やしその人とつながってもらいます。繋がりを増やすことで閉じられた世界にいる人が外の環境と関係を持つことができます。

繋がりが多すぎても疲れてしまうので、それぞれにちょうどいいつながる先があるといいです。私も必要な人に、そんな繋がりの一つになれたらと願って会いに行き続けます。

こんなことを考えていたら、そういえばイエスさまとのつながりは絶対に切れない最強のつながりだということを思い出しました。

最後に聖書の言葉を紹介します。

だれが、キリストの愛からわたしたちを引き離すことができましょう。艱難か。苦しみか。迫害か。飢えか。裸か。危険か。剣か。 わたしは確信しています。

死も、命も、天使も、支配するものも、現在のものも、未来のものも、力あるものも、 高い所にいるものも、低い所にいるものも、他のどんな被造物も、わたしたちの主キリスト・イエスによって示された神の愛から、わたしたちを引き離すことはできないのです。

聖書:ローマの信徒への手紙 8章35, 38-39節