五十嵐健治という方をご存知ですか。クリーニング店でお馴染みの「白洋舎」の創業者です。29歳まで三越デパートで勤めた後、独立を志してクリーニング店を創業しました。
彼の考え方と信念に惹かれるものがあり、紹介します。彼が独立を志した理由は日曜日に教会に行きたかったからです。
白洋舎を作る際の基準
1.日曜日の礼拝の妨げにならないもの
2.永年世話になった三越の営業と抵触しないもの
3.三越をお得意としていつまでも出入りできるもの
4.資本の多くかからないもの
5.虚言やかけひきのいらないもの
6.人の利益になって、害にならないもの
「自分のような学問も才能もない者が、人のやりたいと思う営業では、とても群を抜くことはできない。人の好む仕事よりも、好まない仕事をやることだと思いついた。」
「人の垢どころではない、人類の汚れた罪を一身に引き受けて、十字架の苦しみと恥辱を受け給うたキリストを思った時、自分の如き人間が、人様の垢を洗うことが、何で恥ずかしいことがあろう。洗濯業は神から与えられ聖業である。この仕事に生涯を打ちこもう。」
(『道ありき三浦綾子』p.324より引用)
個人的に一番感銘を受けたことは、彼が「人の好まない仕事をやる」と決めたことです。社会の中でイエスさまの生き方模範とするとはこういうことなのだと教わりました。
私も少しだけ似ているところがあると思いました。それは、人がやっていないことこそ面白そうだと思ってチャレンジすることです。人のために好まないことをやろうという崇高な思いまでは持ち合わせていません。でも、それを目指したいと思います。
人がやりたがらないこと、
なおかつ必要があること、
そのような職業はたくさんありますね。
実は、会いに行く教会はもっと真似する人がたくさんいると思っていました。でもほとんどいなかったので、やりたがらないことなのかなと思うようになりました(笑)。
やろうとする側からしたら、きっと”無料”でというのがネックなのでしょうね。
改めて、五十嵐さんがイエスさまの生き方を社会の中で実践したことは本当にすごいと思いました。