牧仕ブログ

イースターはキリスト教のお祭り!?

キリスト教のイースターがまもなくです。

2024年は3月31日です。

毎年、日付が変わります。

日にちの決め方は、春分の日(3月20日か21日)以降の満月の後から一番近い日曜です。ちょっとややこしいですが、現代は調べればすぐに分かります。

ディズニーランドの影響があって一般的に知られるようになりました。最近では100均のダイソーにもイースターコーナーがあります。

多くのキリスト教会では、イースターはキリストの復活をお祝いする日となっています。私は大学生の時にクリスチャンになりましたが、それ以前はイースターについて全く知りませんでした。キリスト教会に行くようになって知って体験しました。

クリスチャンの信仰の根幹はイエス・キリストが復活したことを信じることです。これをお祝いする日なので、キリスト教会の行事としては、クリスマス以上に大切にされています。

しかし、イースターの起源は聖書やキリスト教由来ではなく、他宗教からきています。起源を歴史と共に紹介します。

まず、西暦1年にイエス・キリストが誕生しました(本当はB.C3年くらいですが、分かりやすくするために西暦1年と書きます)。そして、西暦33年頃にイエスは十字架で死んで復活して天にあげられます。

そして、イエスの生涯が書かれたマルコによる福音書が執筆されたのが西暦50年ころと推定されています。その頃は、ユダヤ地方はローマの植民地でもあったので、クリスチャンたちは迫害にあっていましたが、少しまた少しと信じる人が増えていました。

そして、月日が流れ西暦392年にローマ帝国でキリスト教が国教となります。しかし、その3年後にローマは東西に分裂します。国が別れたので、キリスト教もそれぞれの地域で発展をしていくことになります。

簡単に言えば、東ローマ帝国から発展していったのが正教です。西ローマ帝国から発展したのがカトリックです。

歴史の話を元に戻します。西ローマ帝国はゲルマン人の侵攻を受け、西暦476年に滅びてしまいます。この時に一番困ったのは、西ローマ帝国で大きな権力を持っていたキリスト教会です。西ローマ帝国という大きな後ろ盾をなくしたキリスト教会は次なる後ろ盾を探します。

それが、ゲルマン人でした。ゲルマン人をキリスト教の後ろ盾にするために、キリストの磔像やマリア像など、いわゆる偶像といわれる形のものを扱うようになりました。そして、ゲルマン人はキリスト教に改宗していきました。

イースターというのはゲルマン人がもともと祝っていた土着の宗教のお祭りです。イースターは春の女神の名前で、春の訪れを司り、多産の象徴であるウサギを従えていました。キリスト教に改宗したので、祭りの形を残し、キリスト教的な意味が加わりました。

以上が簡単なイースターの起源です。なので、もともとのイースターの意味には、キリストの復活というものはありません。むしろ、ディズニーランドがイベントとしてやっている内容が本当のイースターに近いかもしれません。

キリスト教は歴史の中で、あらゆる宗教の中に広まっていき、福音を通してクリスチャンになる人が増えていきました。そして、お祝いの形は土着の宗教と混じり合ってきました。日本にキリスト教が入ってきた時は欧米のキリスト教のあり方がそのまま入ってきました。日本の土着宗教と交わることは少なく、日本の宗教と敵対する関係になってしまいました。

ちなみに私は、イースターイベントが好きなので喜んでお祝いをする予定です。

イエスさま復活をおめでとうーーー!