牧仕ブログ

何を言わないかが品性

ある番組で、もうすぐ結婚するお二人にアドバイスをお願いしますと言われたコメンテーターの人が「アドバイスはありません」と即答しました。こんな素晴らしい回答があるんだと感動しました。

アドバイスはいらぬおせっかいになってしまうことが多いです。誤解を恐れずに言えば、アドバイスというのはそれを言いたい人の話を聞いてあげていることです。

私も常日頃から意識していることがあります。それは、いかにアドバイスをせずに人の話を聞くかということです。意外と難しいです。その結果いきついた反応の仕方が「いいっすね」「なるほど」「すごいっすね」「面白いです」などです。魔法の言葉たちです。

聖書を開いてみると、沈黙の大切さについて語っている箇所がいくつかあります。沈黙をすることは知恵がある人なのかもしれません。

心ない者は友人を侮る。

英知ある人は沈黙を守る。

箴言‬ ‭11:12‬

また、ある方の受け売りですが、「何を言えるかが知性で、何を言わないかが品性、どう伝えるかが人間性」だと教えてもらいました。

牧師という職業を目指した時は何を言えるかといあ知性を求めていました。語ることが牧師のアイデンティティだと教わり、そうあるべきだと思っていたからです。でも、牧仕となり、人の話を聞くことを重ねながら求めるものが変わりました。品性と人間性を磨こうと思いました。