牧仕ブログ

子どもは無条件で親を愛す

子どもは無条件で親を愛してくれます。生まれたばかりの赤ん坊は、親がどんな人であるかを問いません。ただ親の存在を求め、まっすぐに愛を向けてくれます。たとえ親が不完全であっても、子どもはその腕の中に安らぎを感じ、親の顔を見て笑います。愛されることを疑わず、与えられる愛を素直に受け取る姿には、何の計算もありません。

イエス様は「子どものようにならなければ、天の国に入ることはできません」と言われました。「子どものように」とは、単なる純真さだけでなく、無条件に信頼し、愛を疑わない姿勢を指しているのかもしれません。子どもは親の愛を疑うことなく、また自らも親を愛します。「親だから」という理由だけで、深く、まっすぐに愛を注ぐのです。

しかし、大人になるにつれて、私たちは愛に条件をつけるようになります。「この人は自分に何をしてくれるのか」「傷つけられたらどうしよう」そんな思いが、素直に人を愛することを難しくしてしまいます。

けれど、もし子どものように愛することができたなら、どれほど自由になれるでしょうか。相手の行動や過去に縛られることなく、「ただあなたがあなたであるから」愛することができたなら、どれほど幸せでしょうか。

神の愛もまた、そのような愛に似ています。私たちがどんなに失敗しても、神は変わらずに愛してくださいます。イエス様は「わたしは決してあなたを見捨てない」と約束してくださいました。

人間の愛は時に揺らぐものですが、神の愛は決して変わりません。その愛に気づいたとき、私たちは自分の中にある子どものような心を取り戻せるのかもしれません。無条件に愛することの尊さを知り、信じることの力を思い出すことができるのです。