牧仕ブログ

続・キリスト教会に若者が来ない

先日、若者に無理に来てもらう教会ではなく、年配者向けの教会を目指すのも面白いという内容のことを書きました。さらに想像を膨らませてみました。

日本のキリスト教会(建物)はプロテスタントが8000くらい、カトリックが1000くらいあります。カトリックは世の中の必要に応える形であり方を変えていっています。

プロテスタント教会は8000あるうち専任の牧師がいないところは1000ヶ所くらいあると言われています。無牧という言い方をします。一人の牧師が2ヶ所の教会を掛け持ちしているところもあります。その一方で働く場所がない牧師もいるのでアンマッチもおきています。

それでも集まるクリスチャンたちが自主的に運営をしています。個人的にはこれぞ教会だと思っています。牧師がいることが前提で考えると、かわいそうとか大変とか思うのですが、見方を変えると本来のクリスチャン共同体ともいえます。なんとかしようとしていて、そのようにしているのです。

また、日本の教会の平均の礼拝出席人数は30人前後です(データブックの数字ですが実際はもっと少ないというのが肌感です)。それでも、教会という組織を維持しています。奇跡のようなことだと思います。そこに集う皆が共同体を思っているからこそ続くのだと思います。

これから先も日本の教会に通う人が増えることは簡単ではないと思います。むしろ、減っていくかもしれません。もちろん、年配者に特化したりすれば増えると思います。

ピンチはチャンスということで、逆手に取ることが大切です。日本の高齢化率は世界一です。高齢化は世界のトップをいっています。トップであるということは誰も経験したことないことを真っ先に経験しているといえます。

他国でも、このように高齢化していくところが増えていきます。そうすると、日本で今までやってきた福祉のサービスや技術、道具などあらゆるものが海外のお手本になります。きっとそのようなことを考えている経営者もいるはずです。

キリスト教会も同じだと思います。これから先、時代が進んでいくと、海外のキリスト教会が日本に学びにくる時がくる気がします。年配者の牧師と集まるクリスチャンだけで運営している教会は世界でも日本にしかないのではないでしょうか。全ての人が70歳以上という教会も日本にはあります。世界のどの国もこのようなことは経験していないはずです。

前例は必ず他の人の役に立ちます。

クリスチャンが少ない日本だからこそ、培ってきたノウハウやあり方があります。それはそれですごいことだと思います。世の中の変化に真っ向から立ち向かっていくことは大変ですが、流れに乗りながら上手に生きていくことも大切な気がします。

今回の話は、個人的な考えを膨らませた想像でしかありません。しかし、ピンチはチャンスと見方を変えることで見えてくることもあると思いました。